STORY ポンプのお話
ポンプについて
ポンプとはなにか?
水は高い所から低い所に流れるのが、地球上での自然界の法則です。ところが人間の生活では水のある低い所から高い所にある家に水を運んだり、その水を小さい容器から大きな容器へ移し変えたりしなければなりません。 水は重たいのです。人間が何回も容器に水をいれて運ぶのは大変な仕事です。そこで昔の人が考えたのがもっと楽に水を運んだり、動かしたりできる道具や機械です。 この道具や機械がポンプです。
水鉄砲はおもちゃですがこれを応用した道具に井戸ポンプがあります。井戸ポンプは人がレバーを上下させることによって井戸の下にある地下水を地上までくみ出すものです。ポンプの下には地下水まで届く菅がつながっています。
水の代わりに他の液体、例えばジュースやビールであってもポンプでくみ出すことができます。この井戸ポンプは人力で動かすのでまだ道具といったところですが、現代のポンプはモーターを使って電気の力で動かしており、立派に機械と呼べるものです。
ポンプとは、「低所にある液体を、管路を介して高所に輸送する機械」、難しく言えば「液体に外部からエネルギーを与えて,地球重力や、管路の抵抗に打ち勝って、強制的に思い通りに液体を移動させる機械」ということになります。
ポンプとはなにか、水鉄砲と井戸ポンプを例にとって説明してきましたが、ほかにも雨傘を回すと雫が遠くに飛ぶのを応用したポンプ、扇風機の羽根を利用したポンプ、歯磨きチューブを搾り出すように液体を移送させるポンプなど様々なポンプがあります。
また取り扱う液体もいろいろあって人間の生活で直接使う水から、石油などの燃料、塩酸などの化学製品など液体はすべてポンプで移送されています。