STORY ポンプのお話

ポンプについて

ポンプ能力のもつ意味

1)全揚程(TOTAL HEAD)H

全揚程とは、ポンプが吸い上げる高さ、ポンプから押し上げる高さ、途中配管やバルブ等の抵抗を全て足したものを言い、mで表します。

2)吐出し量(CAPACITY)Q

単位時間当たり、いくらの量の液体を連続して流すかを示すもので、L/min、m3/min、3/hrで表します。

3)ポンプ回転数(SPEED)N

ポンプ能力は、上述の全揚程H、吐出し量Qによって概要は決まってしまいますが、遠心ポンプは回転数によって、ポンプの大きさ、性能、形式が大きく異なります。

4)所要動力(POWER)HP

ポンプを運転すると、連続してQなる量の液を吐出しつつ、Hなる高さの所に輸送して仕事をしていますが、それは当然モーターからエネルギーをもらって仕事をしているわけです。 そのポンプを運転するのにモーターがどれだけ電力を使ったか(何kW入力したか)が所要動力(kW)です。

5)ポンプ効率(EFFICIENCY)η

そのモーターからもらったエネルギーで、ポンプがどれだけ仕事をしたかが、ポンプの効率です。ポンプ効率=ポンプの実仕事(出力)/モーターからもらう機械仕事(入力) ポンプ効率ηは、小型は小さく、大口径ポンプほど高くなりますが、一般的には30%から85%の範囲にあります。

ポンプの性能について

ポンプの性能を表示する手段として、性能曲線図(グラフ)があります。ポンプ性能 の測定は工場の試験設備によって行いますが、ポンプ性能曲線とは、ポンプの規定回 転数における吐出し量と全揚程、ポンプ効率,所要動力などの関係を示すものです。 横軸に吐出し量をとり、任意の吐出し量で垂線を引き、その交点がその時の性能を 示します。 吐出し量が0の揚合はポンプ効率も0となり、モーターからの所要動力は全て熱と して空費されることになります。 さらに、NPSH、モーターlNPUT、温度上昇など追加表示することもあります。

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