STORY ポンプのお話

ポンプの軸シールについて

その他、特徴あるメカニカルシール

以上の説明のように、その使用目的、使用条件、使用液によって多種多様のメカニカルシール形式があり、その上各社各様の形式名で設計製作されています。次に、そのほかのよく耳にする、特徴のあるメカニカルシールについて説明紹介します。

A)力一トリッジシール

取り扱い、メンテが簡単なメカシールという、客先の強いニーズに応え、かつ既存ポンプの改造をしなくても、このメカシールに交換できるというメリットから、最近特に注目され使用されているメカシール形式である。 カートリッジの意味は、フィルム交換とかフィルターなどのカートリッジ交換と同じで、箱から取り出しそのまま簡単に交換と言うような意味の一般呼称です。 カートリッジシールと言っても、その中の種類(分類)はシングル、ダブル、アンバランス、バランス、インサイド、アウトサイド他、いろいろあります。 一般的には、シールカバー、スリーブなどがメカとセットで組み込まれ、セッティングも外部からできるタイプで、メカは静止形、Oリングシール、スプリングが接液しない構造が一般的です。

B)ナイフエッジシール

呼称のように、摺動面(シール面)の一方を尖らせた特殊メカシールで、 ラテックスなどのポンプシールに良く使用されている。

C)非接触シール

コンプレッサーやブロアー、タービンなどで使用されるドライガスシールである。 摺動面に数十ミクロンの溝があり、回転するとその圧力で浮上し非接触でシールする。ポンプの場合は、液より圧力の高いバッファーガスにより、バリアーを構成させます。ガスは、徹量だがポンプ内にはいります。

D)二つ割りシール

ポンプを分解しなくても、メカシールの分解、取り付け、交換が簡単に出来るように、軸取り付けの回転部や、摺動部を軸方向に、二つに分割してある。

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